■理念を浸透させたいが、浸透しない.という声をよく聞きます。
正確には、
現場でどれくらい実践されているのか、実感がないので、
「浸透しているとは言えない」
といったところでしょうか。
また、インシデントやクレームがあるということは、
「浸透できてない」
と思われるということかも知れません。
しかし、そもそも、どうなれば、
理念が浸透した、と言えるのでしょうか?
それが明確に示されていなければ、現場も困るだけです。
とはいえ、
上層部も、
理念の文章を提示することはできても、
具体的な言動としては明確に示すことができずに、
困っているのが、実情のようにも感じられます。
理念を実践してくれと願う上層部が
説明もできないのに、
現場の部下職員に判れというのは、
無理強い以外のなにものでもありません。
■では、なぜ、
理念が現場に浸透せず、
願っているような組織にならないのでしょうか?
それは、実はとてもシンプルです。
たとえば、自分の子どもに
「誠実な人間になれ」
と伝えれば、そうなるか?を思い浮かべてみて下さい。
そして、子どもは、
時には保身のための嘘をつくこともあれば、
友だちをかばって嘘をつくこともあり、
自分の悪いところを正直に話すこともあれば、
お世辞もなしにありのままの感想を言ってしまうこともあるでしょう。
それぞれの場面で、
親であるみなさんが、
全ての嘘が悪ではないことや、
正直が人を不快にさせることもあることについて、
子どもと話し合うことで、
親が求めていた「誠実」の意味合いが、
伝わってゆくのではないでしょうか。
つまり、
親から願いが提示されるだけでなく、
子どもから答案が挙げられ、
それに対して親が意見や感想を表す、
といった「対話」が行なわれて、
初めて子どもの中にも、深い理解とともに
「意味合い」が形成されてゆくのです。
■組織においても、
理念をトップダウンしているけれど、
「これでいいですか?」
のボトムアップがなされていない、ということがほとんどです。
そのため、
上層部からの意見や感想が寄せられることもありません。
「対話がないから、答え合わせができていない。
だから、現場に浸透しない」
当然の帰結です。
また、できているという判断もできていません。
一方、できていない判断は日々なされるので、
「うちでは、浸透していない」
という証明だけがなされてしまいます。
もし、理念が単なる憧れでなく、
本当に浸透させたいことならば、現場からの
「これでいいですか?」
と答案のボトムアップがなければなりません。
では、どうしたら、答案をボトムアップさせられるでしょうか?
ただ、
「言って来なさい」と言われても、難しいのは目に見えています。
現場職員としては、
「いつ、どんな内容を、どんな形で、がわからなければ無理」
と言いたいところでしょう。
しかし、
「いつ=適宜」
では、習慣化しません。
「どんな内容を」は、
心当たりがあった時に、というだけでは難しいでしょう。
「どんな形で」も、
タイミング、メディア、頻度、窓口などがわからなければ、報告のしようがありません。
そこで、最もシンプルで、
無理なく現場からのボトムアップができる
コミュニケーション・モデルとして
患者サービス研究所が提唱しているのが、
「HIT-Bit」
です。
HIT-Bitをすれば、日々の情報が見える化します。
無理なく現場からの情報が上がり、
上層部も無理なく意見や感想を返すことができ、
上層部と現場の対話が可能となるので、
「理念が浸透しているかどうか」
が手に取るようにわかります。
また、理念に沿った新たな取組が始まったり、
新たな学びが生まれたりと、
理念の具体的な内容がさらにより良いものへと進化してゆきます。
■HIT-Bitについては、
現在、1Dayセミナーを実施しています。
一過性の施策を卒業し、
本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、
ぜひご参加ください。
◆ 3月11日(月)13:30〜16:30【大阪】
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■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」
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