■病院に限らず、現場で働く職員は、どうしても
目先の担当業務に没頭してしまう傾向があります。
一方、どこの組織でも、
上層部や上司は、
「与えられた仕事さえしていれば良いというものではない」
「自分からするべきことを見つけて働くべきだ」
と考え、
どうすればそうなるのか、といつも困っています。
「なぜ、職員は蛸壺化してしまうのか?」
これは、部下を持つすべての上司にとって、
また組織の経営者・上層部にとって、
50年前から変わらない悩みではないでしょうか?
それは、
指示命令傾向が強く蛸壺化するのか、
みずから気づき考え行動する自律進化傾向が強くなるのか、
どうすれば、
そのコントロールができるのか?の悩み
そのものでもあります。
この「なぜ?」も、
「なるべくしてなっている」構造がわかると、
解決策がわかります。
その、根本的な原因は、
実は、
「自律進化傾向を測定できない」
と考えていることにあると考えられます。
■まず、
一般的には、
「自律進化傾向を測定できない」
と考えられています。
測定できなければ、
「自律進化して欲しい」
と考えていても、
それを職員の評価報酬に反映できません。
測定できないということは、
責任を果たしたかどうかの検証ができないということなので、
「必ず、こうして欲しい。
あとで必ず検証するから責任を持って臨んで欲しい」
と、職員に対して事前にゴールを明示することができない
ということでもあります。
結果を検証できないのに、いくら
「当院は自律進化組織を目指している。
一人ひとり自律進化して欲しい」
と宣言しても説得力がなく、
職員にとっても、
この宣言は絵に描いた餅となってしまいます。
その結果、
おのずと測定されて評価報酬に反映される担当業務にばかり
力を注ぐこととなり、
同時に、
みずから気づき考え行動することを拒むことになるので、
必然的に蛸壺化してしまうのです。
■これに対して、
「自律進化傾向を測定できる」
となれば、すべて変わってきます。
「どれくらい自律進化しているか」
を客観的に測定できれば、
それを職員の評価報酬に反映することができます。
測定できれば、
責任を果たしたかどうかの検証ができますから、
「必ず、こうして欲しい。
あとで必ず検証するから責任を持って臨んで欲しい」
と、職員に対しても、
自信を持って、
事前にゴールを明示することができます。
結果を検証できることで、
組織の経営者・上層部が、
事前にゴールを明示し、
結果を検証したうえで
それを確実に評価報酬に反映することができるので、
その前提がある中で、
経営者・上層部が
「当院は自律進化組織を目指している。
一人ひとり自律進化して欲しい」
と宣言した場合には、
職員にとっては、
「この宣言は徹底される命題だ」
と受け止められることとなります。
その結果、
担当業務についても測定されて評価報酬に反映されますが、
それと同じ重さを持って
みずから気づき考え行動することをも求められている
という認識となり、
必然的に、
担当業務に力を注ぐのと同じ重さを持って、
視野を広げ自律進化してゆくこととなります。
■このように、
「現場職員が、目先のことばかりに没頭して、蛸壺化する」
のか、
「指示・命令されていないことにも、
現場職員がみずから気づき考え行動する自律進化組織となる」
のか、は、
「その傾向を、客観的に測定できるか?」
がその分水嶺であることがお判りでしょう。
逆に、
「測定できないことは、現場に徹底できない」
ということも言えます。
■では、
自律進化傾向は、どのように客観的に測定することができるでしょうか?
患者サービス研究所の自律進化プログラム
「HIT-Bit」
を行なうと、
自律進化傾向を客観的に定量評価することが可能となります。
もちろん、職員にアンケートで聞くといった主観的な測定ではありません。
客観的な事実によって、自律進化傾向を定量評価します。
だからこそ、
自律進化組織が形成されてゆくのです。
■HIT-Bitについては、
現在、1Dayセミナーを実施しています。
一過性の施策を卒業し、
本当に効果が永続する組織づくりを実現したい方は、
ぜひご参加ください。
◆ 3月11日(月)13:30〜16:30【大阪】
◆ 3月23日(土)13:30〜16:30【鹿児島】
◆ 4月19日(金)13:30〜16:30【東京】
◆参加費:1人当り4,000円
■自律進化組織が6ヶ月で生まれる方程式「HIT-Bitプログラム」
については、
ブックレットで概略をお読みいただくことも可能です。
A5判、76ページ
1部800円となります。
または、少人数で開催している
1Dayセミナーで詳しくお伝えしています。