■患者サービス研究所が行なうオープン・セミナーでは、
おもに
「自律進化組織の創り方」
について話をしています。
高度経済成長期における大量生産の時代に培われた
「指示命令体質」
は、私たちの身体の芯まで染み付いているので、
それを180度、切り替えて、
「自律進化体質」
へと変えてゆくことが必要
・・・・・・ということが明らかになり、
さらに、
「自律進化組織はすごい。
ぜひ、そんな組織にしたい」
と考えていただくことになります。
すると、
その段階で、参加者の方々から必ず受ける質問が3つあります。
それは、組織を、自律進化組織へと切り替えるためには、
- どのような教育をすれば良いのか?
- そのためにはどのような研修を実施すれば良いのか?
- 研修後も持続するためには、どのように意識づけをすれば良いのか?
・・・です。
たしかに、これは、誰もが思い当たる、ごく普通の発想に思えるかもしれません。
■しかし、実はこの発想こそが、まさに
「指示命令体質」
の現れにほかなりません。
というのも、上記の3つはいずれも、
「組織・上層部が、職員をどのようにドライブすれば良いか?」
という視点から派生していることばかりだからです。
世の中で、「自律進化組織」が、なかなか実現しないのは、
この指示命令体質の発想の下で、組織づくりが行なわれているから、
にほかなりません。
この、
「組織・上層部が現場職員を教え導く」
という指示命令体質の発想から抜けられない以上、
「指示・命令をしなくても、現場職員がみずから気づき考え行動する」
という自律進化体質の発想へと切り替わることはできません。
■なぜなら、まず、
1.どのような教育をすれば良いのか?
とは、まさに、組織・上層部の価値観を、職員に押し付ける
「IN-Putありき」
の発想です。
自律進化組織にするということは、
むしろ、職員からのOUT-Putを最大化することそのものであり、
すなわち、職員へのIN-Putは最小限にすることが不可欠です。
「どのような教育をすれば良いか?」
ではなく、その逆で、
「どのようにすれば、教育せずに、職員が自律進化するようになるか?」
を探究しなければならないのです。
IN-Putありきの発想から、OUT-Putを最大化する発想へ
切り替えてください。
■次に、
2.そのためにはどのような研修を実施すれば良いのか?
とは、研修という一時的なイベントを前提としています。
研修は、どんなに多くても1ヶ月に1回程度でしょうか。
そんな一時的なイベントで、組織の体質が変わることはありません。
「日々、職員がそのことを気にかける」
「日々、職員同士でその話題が出る」
といった、
毎日の日常の中でリマインドする場面がなければ、
とても体質とはいえないでしょう。
研修のように、時々行なう一時的なイベントは、
日常の中に存在する体質づくりとは、まったく逆の視点です。
「時々、研修というイベントをする」
は、組織や上層部が、現場をドライブしようと考えている指示命令体質だからこそ、
生まれてくる発想であり、
その反対に、現場職員が、
「変えなければいけないのは、日常だ」
という発想になり、
自律進化組織へと近づこうとうすることとは、
まったく逆の考え方であることが明らかでしょう。
つまり、
「どのような研修を実施すれば良いのか?」
というイベントを当てにした発想ではなく、その逆で、
「どのようにすれば、日常の中にリマインドすることができるか?」
を探究しなければならないのです。
「時々」実施するイベントの発想から、「毎日」行なうリマインドの発想へ
切り替えてください。
■そして、
3.研修後も持続するためには、どのように意識づけをすれば良いのか?
もまた、
そもそも、
「意識させるようにすれば、意識が持続するはずだ」
という、指示命令体質ならではの精神論にほかなりません。
そもそも、
「意識づけ」
という言葉は、他者からの働きかけによって意識させるという意味であり、
他者からの価値観の押し付けが、持続することはありません。
というのも、
自分が大事だと思って始めたことですら、継続することが至難の業なのですから。
また、
「いま、ここまでできているけれど、どれだけ足りない」
「本当は、どこまでたどり着かなければいけない」
と客観的に判断できるものさしがなければ、
上司から
「もっと向上しよう」
と言われるたびに、現場職員は
「いったい何が足りないというのか?」
「いったいどこまでやれば良いのか?」
と、不満を抱くことになります。
ものさしも無いのに、
昨年言われたことを、今年も言われ、来年もさらに言われれば、
部下たちは、
「それは上司の主観ではないか?」
と感じるので、かえって、組織と現場の関係が悪くなる一方なのです。
つまり、組織の価値観が本当に浸透し、
現場職員に浸透して、
永遠に持続するためには、
つねに、進捗を振り返ることができる客観的指標が不可欠であり、
進捗を「定量評価」することが絶対要件となるのです。
主観的な「精神論」ではなく、客観的な「定量評価」へ
切り替えてください。
■このように、指示命令体質がしみついているため、つい、
- どのような教育をすれば良いのか?
- そのためにはどのような研修を実施すれば良いのか?
- 研修後も持続するためには、どのように意識づけをすれば良いのか
- 教育(IN-Put)から、OUT-Putへ
- 研修(時々)から、毎日へ
- 意識づけ(精神論)から、定量評価へ
と、ことごとく180度切り替えることが必要となります。
■患者サービス研究所の提唱する
「HIT-Bit」
は、この3つの条件を満たしているので、
最短6ヶ月のプログラムで、
自律進化体質へと、
思考も言動も「習慣変容」することが可能となっています。
「OUT-Put」を、
「毎日」することによって、
自律進化の発想へと切り替わり、
また、HIT-Bitを行なうことで、
どれだけ自律進化体質が浸透してきたかを、
「定量評価」
することが可能となるので、
昨年より今年、今年以上に来年へと、
自律進化体質が永続し、より多くの自律進化が生まれる組織になります。
■■HIT-Bitについては、1Dayセミナーを開催中です。
◆ 9月29日(土)13:30〜16:30【東京】
◆ 10月28日(日)13:30〜16:30【東京】
お申込みはこちらから
https://www.meducation.jp/seminar/?fw=患者サービス研究所
なお、以下の方は無料でご参加いただけます。
これまでに
・東京・大阪その他のHIT-Bitセミナーに参加したことがある
・2016年11月以降のSSKセミナーでHIT-Bitについて聞いた
・吉岡経営セミナーでHIT-Bitについて聞いた
・2017年8/6のメディカルコンソーシアムでHIT-Bitについて聞いた
……に該当(リピート)する方。
また、リピートの方が
上席者の方を伴って参加される場合は、
ご同席者の方も無料でご参加いただけます。
というのも、
本当に現場を自律進化組織へと変え、
結果を出していただきたいからです。