■つぎの各項に共通する心理構造は何でしょうか?
組織づくりにおいても、知っておかなければ致命傷になる心理構造です。
- 健康診断の前に、ラーメンや揚げ物を控える
- 交通安全キャンペーン
- 接遇向上月間
- チームワーク研修
- 毎年恒例TQC活動発表会
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■健康診断は、
健康を維持するために受けるものであって、
健康診断の時だけを乗り切れば良い、
というものでもありません。
つまり、健康な体質を目的としているのに、
健康診断という一時的な催しを、
イベント化してしまっているために、
体質改善には、まったく効果がないものにしてしまっている、ということです。
せっかくの健康診断で、
大の大人がそうしていることは喜劇ですが、
多くの人が生活習慣病を悪化させ苦しんでいることは
悲劇です。
交通安全キャンペーンも、
春の交通安全運動キャンペーン期間中だけ、
事故が少なくしたいわけではありません。
春であれ秋であれ、
キャンペーン期間が終わっても、
すべての生活者が常日頃、
交通安全に対する高い意識を持つことが望まれているはずです。
しかし、
もし、キャンペーン後に、
交通安全に対する高い意識が持続しているのであれば
目的を達成していると言えますが、
そうでなければ、
イベント化していて、
体質改善にはつながっていない、ということです。
医療機関やホテル旅館業、外食業で
よく行なわれる接遇向上月間も、
本来の目的は、
いついかなる時にもスタッフが高いホスピタリティを持って
接遇できるようになることでしょう。
しかし、接遇向上月間で良い対応をしたスタッフが表彰され、
「では、また来年」
といって月間が終わっているのであれば、
それはイベント化であり、
体質改善にはなっていません。
企業において行なわれるチームワーク研修も、
本来の目的は
現場の日常においてチームワークが向上することが
求められるがために研修を導入していることと思います。
しかし、
現実には、
「研修は楽しかった」
「盛り上がった」
けれども、
職場に戻ればいつもの顔ぶれで、
現場は変わらない、ということが多々あり、
イベント化した研修で、
組織の体質が変わることはないということを知らされます。
TQC活動も、
毎年恒例の発表会が近づくと、
直前1〜2ヶ月で、
一部のスタッフが一生懸命まとめて
発表するということがよく起こります。
本来は、
一部のスタッフではなく全スタッフが、
直前1〜2ヶ月ではなく一年中、
品質向上に意識を向け、
つねに改善を遂げる組織体質にしたい、ということが
目的であるはずですが、
発表会をイベント化してしまっている、ということです。
■ここまでで、お察しのことと思いますが、
組織であっても身体でもあっても、
体質を変えたいならば、
「一時的なイベントでは不可能」
ということです。
しかし、人間の心理は、
どうしても
一時的で存在感のある施策の方が
「やった」
という実感を覚えやすいため、
つい、イベントに飛びついてしまい、
効能がないためにそれを何度も繰り返してしまう、
という哀しい習性を持っているのです。
体質とは
「常時の状態」
ということなので、
「常時できることを持続している」
という状態にならなければ、
「体質が変わった」
とは言えません。
ということは、
「常時、実践し続けることができる思考モデルまたは行動モデル」
である必要があります。
それは、
キャンペーンとか、強化月間とか、研修とか発表会といった
「手間のかかるイベントではない」
ことは確かです。
つまり、体質を変えたければ、
論理必然的に、
イベントではなく、
毎日できる手軽なモデルでなければならない、
ということになります。
■研修会社やコンサルタントは、
外科的なイベントの方が
クライアントにとって
「実施している!」
という実感を持ちやすい施策となるので、
「強化月間で理念が浸透します」
「研修をやりましょう」
「キャンペーンで変わりますよ」
「発表会で意識が高まります」
などと、
イベントを商品として持ち込んできます。
なので、
注意して選ぶことをお勧めします。
イベントで組織が変わることはありません。
そのことは、
世の中で何千万回もの研修が行なわれているにも関わらず、
「これで組織体質が変わった」
というものが現れないことからも明らかでしょう。
研修会社やコンサルタントが提案する
イベント商品に振り回されれば、
費用と時間と労力の浪費になるだけです。
■なので、
自律進化組織研究所では、
1日5分のコミュニケーション・モデルで、
組織の体質を変える方法を提唱しています。
毎日の、
負担にならないコミュニケーションによって
ある思考が
「常に」
「全員に」
リマインドされるので、
組織の体質が変わるというものです。
ある思考は、
「指示・命令をされなくても、
スタッフがみずから気づき考え話し合い行動する」
という思考です。
なので、確実に
自律進化組織へと体質が変わってゆきます。
それが、
『HIT-Bit®︎』
です。
その自律進化傾向についても
客観的に定量評価するので、
進捗が確認できるとともに、
より高度な自律進化組織を目指して
向上し続けることができるようになっています。
■イベントの繰り返しと、
それによる費用と時間と労力の浪費を卒業して、
「本当に、組織体質を良くしたい」
と考えるならば、
日常において持続できる手軽なモデルを選ぶことを
お勧めします。
HIT-Bit®︎については、
1Dayセミナー(オンライン)を開いています。
◆2/13(土) 13:30〜16:30
◆3/13(土) 13:30〜16:30
◆4/10(土) 13:30〜16:30
(いずれも同じ内容です)
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